渡邉 ひより
インサル事業部 東京営業課
2019年入社 外国語学部 英米語学科卒

祖父が建築士として働いていたことから、建築業界に興味を持ち就職活動を行う。大学で行われた説明会に参加した際にエービーシー商会を知り、商材に惹かれた。そして、自分も人の目に触れるような景色をつくる仕事に貢献したいという想いで入社を志した。現在は、商品知識や営業ノウハウを習得しながら様々なお客さまを訪問し、エービーシー商会期待の女性営業として活躍している。

営業の仕事について

商品を使う方の声を
直接聞ける楽しさ

インサル事業部は、インサルパックという断熱発泡ウレタンをメイン商材として、基礎保護材など10種類以上の建築機能材を扱っている事業部です。中でもインサルパックは手軽に補修ができ、DIYなどでも使える建材のため、エービーシー商会の中で唯一ホームセンターや金物店などの店舗でも販売をしています。
エービーシー商会の商品を卸してくださる特約店が直接のお客さまにはなりますが、私たち営業は、その先で商品を購入される工務店などにも提案に伺います。もちろん、私たちの商品を使っていただくために訪問するのですが、その際に「このような現場で、こういう使い方をしたいのだけど…」といったご相談や、「エービーシーの商品は使い勝手がいいよ」とお褒めの言葉をいただくこともあり、ユーザーの方の声を直接聞けることがやりがいになっています。たくさんの方とお会いすることで、商品だけではなく現場の知識も増え、自分自身の成長を実感できるのが嬉しいですね。

JOBS

印象に残るエピソード

STORY 01

新商品のネーミングをどう考えるか

私たちが扱うインサルパックと呼ばれる断熱発泡ウレタンのシリーズは、エービーシー商会が50年以上扱ってきた伝統的な商品ですが、2021年に新商品を発売することになりました。長年、多くの方に使っていただいた商品シリーズのひとつで、お客さまとよく会話をする営業の意見も取り入れたいということになり、私も新商品発売のための準備チームに参加しました。
まずは、チームで意見を出し合いながら商品名を決めることになりました。ネーミングはその商品に感じる価値や売上を左右する大切なものです。その重要性は理解していたものの、なかなかよい案を出すことができませんでした。それまでのインサルパックは、代替フロンガスを使って吹き出しを行っていましたが、“環境に優しく”が当たり前となった今の時代、ようやくノンフロンを実現したのがこの新商品です。これは業界初であり、そこが一番の特長だと考え、自分なりに商品を深く研究しながら考えたのですが、どうしても取って付けたような案しか出てきませんでした。だんだんと自信をなくし、このチームにいる意味を見失ってしまいました。

STORY 02

先輩たちの経験を聞くことで、
できる成長がある

先輩たちはよい案をいくつも出しているのに、自分には出せない。ですが、そこで下を向くことはやめて、逆に自分の学びにしようと発想を変えて挑みました。先輩たちがどのように考えて案を出しているのか聞いてみると、そのバックグラウンドには様々なお客さまと重ねたコミュニケーションがあったのです。「お客さまからこう言われたことがある」という経験がたくさんあるからこそ、的を射た案を出すことができていました。そうした先輩たちの経験を聞く機会はなかなかないですし、「私はお客さまと深い会話ができていなかったのかもしれない」と、自身の営業を振り返るきっかけにもなり、本当によい学びの場になったと思います。
ただ、私も黙っていたわけではありません。このプロジェクトでは、一人ひとりにきちんと発言権が与えられていましたし、若手の声も取り入れたいということでしたので、積極的に意見を挙げました。若手が意見を言いやすい雰囲気は普段の業務でも感じており、上司・先輩と距離が近いのは、エービーシー商会の大きな特徴だと思います。

STORY 03

商品を深く知ると、その分、
信頼が大きくなる

満場一致で「これがいい!」と思った案が、すでに他の企業で商標登録されているなど、紆余曲折も多かったのですが、商品名は最終的に『NB-PRO』に決まりました。『NB』に込められたのは、「ノンフロンボンベ」と「never before」の二つの意味。『今までにない、ノンフロンボンベ』という、商品の価値をよく捉え、かつお客さまが呼びやすく、覚えやすい商品名となりました。
このプロジェクトに携わることで、NB-PROのことをしっかりと深掘りできたため、愛着もありますし、どの商品よりも理解が深まっています。お客さまから現場の規模を聞けば、どのサイズのNB-PROが何セット必要になるのかなどが分かりますし、すぐに質問に答えられる分、信頼してくださるお客さまも増えたように思います。男性が多い業界ではありますが、女性だからといって、尻込みをすることはありません。知識が増えるほどお客さまとの会話も楽しくなります。学び続けていった先の自分を楽しみに、これからも成長を目指します。