鈴木 拓也
輸出部 主任
2011年入社 経済学部 経済学科卒

海外を旅することが好きで、バックパッカーとして訪れた国はこれまでに約100ヶ国。就職活動ではその経験が生かせる仕事を探すも、エービーシー商会の事業や社員の人柄に惹かれ、国内メインで建材を提供する仕事であることを理解したうえで入社を決意。しかし、営業として働く中で、どうしても世界と仕事をする夢をあきらめきれず、輸出部に進むことを希望。現在は、世界中にエービーシー商会の建材を広げていくことに情熱を燃やし、仕事に取り組んでいる。

輸出の仕事について

海外を相手に営業、納入、施工まで

入社後7年間は国内の営業として働き、その後、現在の輸出部に異動になりました。エービーシー商会の全商品を海外に販売することが輸出部の仕事で、現在は東南アジアを中心として、ASEANすべての国にひとつは代理店があるというところまで販路を拡大しました。
世界的に新型コロナウイルス感染症が流行する前は、2ヶ月に1回ほどのペースで海外へ行っていました。現地の代理店と現場を回ったり、ゼネコンを回ったりして情報を集め、種まき営業を行うことが仕事の始まりです。その後のフォローは代理店に任せ、受注の知らせを待ちます。そして、受注の連絡がくれば、商品の手配、工場との納期交渉、貿易業務として海運貨物取扱業者の手配、現地の施工サポートまで行います。営業と事務を兼ね揃えた非常に守備範囲の広い仕事です。日本とは施工環境が違ったり、文化の違いでコミュニケーションが上手く取れなかったりと、難しいことは様々ありますが、細やかな対応を行うことで「さすが日本のABC!」と言われた時は嬉しいですね。

JOBS

印象に残るエピソード

STORY 01

日本クオリティを実現できない危機

これまでで一番印象深いと感じた仕事は、某日系企業のフィリピン工場のプロジェクトです。何棟も工場を建てるような現場で2025年まで工事が続くのですが、受注をしたのは2017年。精密な電子機器の部品を扱っている工場になるため、帯電防止の塗り床剤を施工する必要がありました。その中でのご要望は、日本にある工場と同等のクオリティにすること。同じ材料を使うのであれば、同じように仕上がるかというと、そう簡単ではありません。現地は日本と気候が違いますし、何より日本レベルの施工技術を持っている職人はほとんどいません。
そうした中でお客さまが求めるクオリティを実現させるために、私自身でお客さまの国内工場を回って施工知識を習得し、それを現地パートナーやゼネコンに伝えていきました。ですが、それでは足りないと思い、より日本のクオリティに近づけるために、日本から熟練の施工チームの派遣も行うことに。しかし、それが新型コロナウイルス感染症の影響で叶わなくなってしまったのです。

STORY 02

“日本の技術”を輸出するための方法

結局、日本からの施工チームの派遣なしで施工することになったのですが、「規制がある中でもできることをやりたい」と考え、施工のルールをしっかりと決めておくことを考え付きました。現地に無償で同じ塗り床材を送り、実際に施工をする前に、大きな面積で練習をしてもらうことにしたのです。その練習の塗りに対して、お客さまから合格がいただけたら、今度は練習と同じ条件で本番の施工を行っていく。こうすれば、クオリティが崩れることはありません。そして、現地の職人さんに練習をしてもらう時にWeb会議で日本と繋ぎ、それをエービーシー商会の技術担当に見てもらう。工程ごとの仕上がりのチェック、改善点の確認など、担当者とリアルタイムで議論を重ねることで精度を高めていきました。その結果、無事にお客さまにご納得いただけるクオリティまで上げることができました。
このように輸出部の仕事は、多くの人を巻きこまなければ達成することができません。だからこそ、何よりもコミュニケーションを大切にしています。

STORY 03

海を越えていける
コミュニケーションを

現地から連絡が来る時は、大抵が困っている時です。そこですぐに返信を入れると「問題が早く解決できた」と喜んでもらえます。いわゆるクイックレスポンスが信頼関係を構築する鍵だと私は考えています。Web会議、メール、電話など、現地の代理店の方と連絡を取る方法はいくらでもありますが、相手が焦っている時にこちらも焦ってしまうとよいことはありません。どんな内容であっても、まずは慌てずに受け止め、冷静に確実に解決できる方法や情報を集めることが重要です。その際は、国内の技術担当者の方の協力も必要になるので、そちらとの日頃のコミュニケーションも大切になります。このプロジェクトでは、不測の事態が多く起こりましたが、細かなコミュニケーションを意識することで乗り切れましたし、関わる皆さんと一緒に課題を解決していくという仕事の醍醐味も改めて感じました。
海外の現場を経験すればするほど、自分の成長を実感できる場面に多く出会います。そうした経験を積み重ねながら、いずれは「世界のエービーシー商会」を目指していきたいですね。