阪本 凌
西日本化成品事業部 九州営業部 
福岡営業部 福岡営業課 主任
2015年入社 国際文化学部 国際文化学科卒

学生時代から、何よりも大切にしていたのは「人とのコミュニケーション」。在学中の居酒屋のアルバイトでも、そこにいるスタッフやお客さまとの関わりにやりがいを感じていた。そのため、就職活動に際しては「何を売るか」より「誰と売るか」を意識して企業選びを行う。その中で、会社説明会より前に開催される自社イベントに参加した際、自身の名前を覚えてくれていたエービーシー商会の姿勢に感銘を受け、入社を決めた。現在は九州営業部に所属。九州各地で塗り床材の営業活動を行っている。

営業の仕事について

関わる人の“ハブ”となり、
現場を支える

私が所属する部署では、主に「塗り床材」というジャンルの商材を営業、販売しています。2名の部長を筆頭に、課長と主任である私、2名の後輩からなる全6名のメンバーで、九州全域を担当します。塗り床材は施工する職人をはじめ、材料を扱う特約店や商品を採用いただく施主、さらには設計など、数多くの方々の協力を通じてはじめて高い品質を発揮する商品です。
それゆえ営業である私たちの仕事は、単に売るだけではありません。きちんと施工ができているかを確認するためにヘルメットと作業着姿で現場へ行くことも多いですし、工期や技術面の打ち合わせに参加することもしばしばあります。関わる人が多い分、様々な視点や意見がぶつかることもあるため、その調整も大切な役割。お客さまのご希望を叶えるばかりでなく、現実的に難しいことに対しては丁寧にご説明し、代案を出すこともあります。

JOBS

印象に残るエピソード

STORY 01

若手時代に経験した、
大阪のマンション改修プロジェクト

今は福岡営業所に所属していますが、入社後の3年間は地元・大阪で勤務していました。当時担当した、大型マンションの大規模改修プロジェクトは今でも忘れることができません。数百人が居住する三つの大きな建物からなるそのマンションには、建物に囲まれた中央部に屋外広場やテニスコートがあり、その広場の周辺にある歩道部分の施工に関するお問い合わせをいただいたのです。当時は若手で未熟でしたが、何とか受注をしたいと東奔西走。何度もお客さまのもとへお伺いしてはお見積を出し、あわせて施工の際のポイントやアイデアをまとめた企画書を提出することで少しずつ信頼されるようになり、発注をしていただくことができました。ご提案に際しては、他の現場を参考に検討を重ねたので、努力が実を結んだときは本当に嬉しかったことを覚えています。
一方、私たちの扱う商品は「売って終わり」ではありません。採用いただいた商品が無事に施工され、利用者が快適に使えることが大切です。本プロジェクトに際しても、喜びも束の間、慣れない現場担当者として施工を管理することになったのです。

STORY 02

「戻り梅雨」で知った、
共に働く人の大切さと温かさ

エービーシー商会は、何よりも部下や後輩の成長を大切にしてくれる会社です。この時も、当時の上司や先輩が手厚くサポートしてくれました。そうした温かい言葉に背中を押されつつも、一人で立つ現場は不安です。「ちゃんと終わるか」「本当にできるか」と、常にハラハラしていました。
そんな気持ちを試すかのように訪れたのが、施工中の7月下旬に訪れた「戻り梅雨」。みっちりとスケジュールが詰めこまれた1ヵ月の工期のうち、半ばを過ぎた数日が雨によりストップしてしまったのです。当然、数日分の作業が進まない。改修工事全体のスケジュールを管理する現場監督の顔色を伺いながら、途方に暮れたことを覚えています。
行き詰まった私を救ってくれたのは、やはり「人」でした。関わりのある代理店や職人に「助けてほしい」と連絡をしたところ、翌日には「困った時はお互いさまだ」と、快く集まってくださったのです。自分より年上の皆さんは、知識も経験もあるプロばかり。そのような方々が、未熟な自分のピンチを笑顔で支えてくださるその姿を見て、本当にこの仕事に就いて良かったと感じました。

STORY 03

「ALL ABC」で高品質を実現

これをご覧になる学生の皆さんの中には、ひょっとしたら職人や現場監督に対して「怖そう」「厳しそう」といった印象を抱かれている方もいるかもしれません。確かに、一見そのように見える方もいます。しかし、それはプライドを持って仕事をしているからです。こちらが誠実に対応をしていれば怒られることはまずありません。むしろ年齢を越えた信頼関係が築けます。
そのような社外の方との関係性に加えて、エービーシー商会のベテランも心強い存在です。「塗り床材」や「防食材」など扱う商品が専門的なため、商品の特徴や施工方法など注意すべきことはたくさんあります。しかし、豊富な経験を積んだ先輩や上司からその都度適切なアドバイスをもらえるため、若手だとしても「最高の状態」で塗り床を完成させることができ、高品質という約束に繋げられているのだと思います。また、当社では毎年のように新商品を開発しており、「その商品をどう使うか」に関しては若手でも大きな貢献ができると考えています。社歴や経験だけでなく、若手だからこそ持てる現場視点からの発想やアイデアが重要になるからです。社内にはそうした気付きを商品開発へ届ける仕組みもあり、まさに若手とベテランを交え「ALL ABC」全社員一丸となって、高品質を実現できる体制が築かれています。
その環境の中で私自身が目標としているのは、「接した人を幸せにすること」。たった一つでも良いので、自分と関わった人を笑顔にしたり楽しませたりできるよう、これからも精進していきたいと思っています。そうして生まれたご縁が全国に広がっていけば、こんなに嬉しいことはないですね。