飯塚 佳延

YOSHINOBU IIZUKA

株式会社エービーシー建材研究所 無機材料研究室 
2016年入社 
大学院工学研究科生命環境科学専攻修了

自分の知見やアイデアで、
床材の改良・改善に努める。
「飯塚ならでは」と呼ばれる
高付加価値を生み出したい。

「化学」×「建築」の
ハイブリッド研究に惹かれ、
社長の「何に挑戦してもいい」
という言葉で入社を決意

大学・大学院時代は「化学」を専攻し、化粧品に使われる顔料など無機系材料に関する研究を行っていました。一方で高校の頃から「建築」の魅力に気づき、今も国内外を旅行しては建築物をよく見て回っています。会社選びは何十年と務めることを前提に興味の持てるものをと考え、「化学」×「建築」両分野を軸に会社を探して選考を受けていました。そのような中で、自分の好きなモノ同士をハイブリッドさせた「建築材料」の研究開発を行える、そこに魅力を感じたのがエービーシー商会でした。
決め手となったのは、役員面接で社長からいただいた「建築材料にかかわらず、何を創ってもいい」という言葉で、トップが社会に広く目を向けて取り組む姿勢に共感。当社ならば高い自由度を持って仕事に取り組めると確信しました。実際に入社しても、そのような環境が整っていることを日々感じています。
入社後はセメントを主成分とした無機系床材の新規開発・既存品改良を行っています。新規開発では現場ニーズや市場の動向からの先読み、展示会への定期的な参加から新しいアイデアを生み出すことがミッション。既存品改良では実際に現場で施工する職人の方や営業の方から自社商品に関する情報を入手し、より良い商品へ昇華させるための検討を行っています。常にそれらが同時並行で進んでいます。

1年目から重要案件の提案に
戦力として参加できる。
チームで課題解決が図れた時、
成長実感がやりがい!

驚いたのは1年目から大手ゼネコンをお客様とした防滑型の床材開発の主担当に自分がなれたこと。“本当に自分でいいのか”と不安でしたが、営業を介してお客様の設計の参考になるバックデータが欲しいと言われ、耐久性に富んだ機能を追究し、設計者がイメージしやすいよう凹凸のテクスチャーに関しても様々なパターンを提案しました。先方の要望や課題に取り組み続けることで良い関係を築いており、当社の床材を国際的ビッグイベントに採用してもらうべく、日々改良を重ねています。新人や若手は先輩のお手伝い要員とされる会社も多いと聞きますが、早くに戦力としてこのような大きな案件に関われることは当社ならではのやりがいです。
一方で、市場に出て間もない商品は施工事例が少ないため、先輩とグループディスカッションをして問題解決を図っています。日当たり具合や温度・湿度変化など施工場所によって条件は千差万別で、例えば施工後に色がまとまらない、あるいは早期にひび割れる、といった問題が発生することも。その場合は商品の主成分を改良したり、いろいろな環境を想定し原料の配合比率を変えたりしています。研究所内で何度も実際に塗装し、経過観察と改善・改良に努めた結果、再度納めた床材が無事に定着し、お客様満足につながった時にはチーム一体となった喜びも得られます。また1年目では教えられたことの実践に留まりましたが、日々の試行錯誤によって多くの知見を獲得。2年目にはこうしたディスカッションに自らのアイデアを的確に提案できる自分もいて、日々の成長を実感しています。

自分のイニシャルが
商品名につく日を夢見て。
新しい商品開発で会社に
新しい風を吹かせたい。

今後は例えば色上がりや流動性が良い上に固まりも早いなど、デザイン性や施工性・経済性に富むような床材を追究していきたいです。床は建物の中でも大きな割合を占めており、床一つで建物の印象を大きく変えることもできます。床を見れば「これは飯塚が創った」と分かる商品づくりに挑戦したいです。実際に商品名の最後に開発者のイニシャルが組み込まれることもあり、将来的に自分の「I・Y」が付けられる商品開発を夢見ています(笑)。当社の社名は商社を連想させますが、私の部署はメーカーとして機能しているため、お客様からの要望を直接商品に反映させることができる環境です。お客様の要望すべてに応えられる夢の材料開発は難しいですが、それぞれのニーズに合った提案ができる高付加価値商品を開発したいと思います。また業務の中で得られた知識・経験から、建築材料に縛られず新しい商品を生み出すことができれば、会社に新しい風を吹かすことができると考えています。
私自身、大学では建築材料とは無縁でしたが、仮説→実験→検証という研究手法や考え方は現在に大いに役立っています。ですから、理系の方も専攻だけの狭い分野に縛られず、幅広い視野を持って就職活動をするといいでしょう。当社には思ったことを何でも実行していくようなアクティブな人、主体的に何でもやってみようという人が向いています。思ったことが結果に出なくても糧になりますし、「これをやってみたい」を表明すれば先輩は聞く耳を持ち「やってみては」と勧めてくれます。自らのアイデアを実現できる環境を日々実感していますので、主体的に取り組める方はぜひ一緒に大きな目標に向かっていきましょう。

Think Original

わたしの思う、オリジナル

アイデアは「量」。
そこから独自性は生まれる。

新規開発を行う中で、アイデアは「質」ではなく「量」だと思っています。そのため、どんなに実現できそうにない壮大なアイデアをはじめ、小さな気づき、建築に直接関与しない技術もすべてノートに書き留めています。決して公開することがない内容や机上の空論も含まれていますが、検討で悩んだ時に、いろいろなアイデアを組み合わせたりして解決手段に組み込んでいければと考えています。実際に、振り返って自分は面白いことを考えているなと感じることも。商品づくりの中でオリジナルを生み出すことは、その商品の売り文句・特徴となります。そのため、このノートから「飯塚オリジナル」を生み出せれば最高です。

PRIVATE

オフの日の過ごし方

年に一度の海外旅行は、
好きな建築を見て回る。

休日は晴耕雨読スタイル。晴れていれば身体を動かす日として親戚の農作業を手伝うこともあれば、当社野球部に所属しているため定期的に試合にも参加しています。雨なら自宅・カフェで読書や外国語を勉強するなど、バランス良く過ごしています。長い休日を取得できた時は海外旅行を計画し、毎年スペインなどヨーロッパ方面を旅することが多いですね。欧州は中世の雰囲気を保持した美しい建物に溢れており、学生時代に訪れた場所も建築の知識がついた今では異なった角度から鑑賞することができます。床材に注目することも多く、イスラム調タイルをセメント系の塗床材で開発できないか…などと考える自分がいます。